約 3,515,264 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/280.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 81 頭屋敷/コメントログ」 つづけ -- 2010-09-06 02 51 13 つづかなかったわけです -- 2010-10-09 19 03 22 ふたばのSSの続かなさは異常 -- 2010-10-25 03 49 56 続け -- 2011-12-22 19 35 09 続きが気になるっ!! -- 2012-02-13 01 25 20 続かない物は、完結しているどのSSより、レベルの低い物である -- 2012-12-12 21 29 07
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2372.html
注意!!! 何を注意すればいいのかよく分からないのです。 とにかく何が起こってもうろたえない方、どうぞ。 とあるマンションの一室にて。 男女の営みを終えた二人がベッドの上で話す。 「ねぇ、あなたは一体何者なんですか?」 「何さ、藪から棒に。俺は俺。それ以上でも、それ以下でもないよ」 「・・・あのね、わたし、あなたのこともっと知りたくて、 あなたの同級生の人たちに聞いたの。学生の頃はどんな人だったの?って」 「そしたら、みんなあなたの事なんて知らないって言うの 一人が卒業写真を見せてくれたんだけど、あなたは載ってなかったわ」 「・・・」 「あの、」 「・・・こーゆーはなし、しってる?」 「え?」 昔々、とある山奥に二人の親子が住んでいた。 「ねー、おとうさん どうしてれいむのからだとおとうさんのからだはちがうの?」 「うるせー! この豚饅頭野郎!!!」がしゃーん!!! 「てめーの顔なんか見たくもねえええぇぇぇ!!!」 「ゆぎゃあああああ!!! どぼぢでただくのおおおぉぉぉおお!!!」 ぼてぼてぼて。れいむが普通のゆっくりと違う点。それはこのれいむには体があった。 このれいむの親は山奥で一人寂しく暮らす男の家に侵入し、虐待され尽くした後で殺された。 男はさすがにやりすぎたかなと思ったが時すでに遅し。 死体をかたづけようとすると、赤ゆっくりが出てきた。 まぁ、子ゆっくりの一匹くらい育てても大丈夫かなと考えそのまま育てることにした。 れいむは生まれたときに最初に見た男が自分の親だと思いこみ、 自分は人間の子だと思いこむようになった。 そのせいかどうかは定かではないが、れいむに体が生えてきた。 男は気味悪がった。 ゆっくりと言えば顔だけの駄饅頭。 それに四肢が付くなんて。 きめぇ丸やれみりゃのような体付きを見たことのない男が思ったのは 自分が虐待して殺したこのれいむの親の呪いではないだろうか。ということだった。 それから、男はれいむに日常的に虐待を繰り返すようになり、 れいむは男の元を離れた。 「ゆー! あんなひどいじじいとはくらせないよ!!!」 れいむは生まれて初めて山を降り、 男が麓にあると言っていた町に向かった。 れいむが町を歩くと道行く人々はみな指を指してひそひそ話。 「かわいくってごめんね!!!」 ウインクしながらポーズを決めるれいむ。 「おや、体付きれいむなんて初めて見たよ。」 「ゆっ! おにいさん、ゆっくりしていってね!!!」 「ふふふ、れいむ、僕と来ないかい? 君を一躍有名人にしてやるよ」 それから、珍しい体付きれいむは見せ物小屋やTVショー、週刊誌に載り 全国にその姿が知れ渡った。 しかし、数ヶ月もすると、皆れいむのことなど忘れた。 金儲けの種にならない事を悟った男はれいむをゆっくりんぴーすに引き渡し、 自分は儲けた金の全てを持ってどこかへ行った。 ゆっくりんぴーすでは世にも珍しい体付きれいむと言うことで大変重宝された。 れいむはとても幸せだった。 美味しいご飯を沢山食べることが出来るし、暇になれば職員が遊んでくれる。 れいむのわがままは全て叶えられた。 しかし、一つだけ不満があった。れいむには友達がいない。 どこで仕入れた知識だろうか、ある日れいむは言った 「れいむは『がっこう』にいきたいよ!!! それで、おともだちがほしいよ!!!」 早速近くの小学校に転入することが決まった。 転入前日 「あしたから『がっこう』だよ!!! おともだちいっぱいつくるよ!!!」 「では、れいむさん、自己紹介してください」 「れいむはれいむだよ!!! みんな! ゆっくりしていってね!!!」 れいむは満面の笑みと張り裂けんばかりの大声で挨拶した。 「ぅっせぇなー」 耳を塞ぎながら、生徒の一人がぼやいた。 その日の昼休み。 「みんな、ゆっくりしようね!!!」 「うわぁ、なにあれ・・・」 「キモッ! あれってずっと前にテレビに出てた糞饅頭じゃね?」 「あ、たっちゃんってあのれいむ大嫌いだったね」 「話しかけんなよ糞饅頭!」 「ゆ! なんでそんなこというの!? れいむはにんげんさんだよ! みんなでゆっくりしようよ!!!」 クスクス 「なにあれ、饅頭が人間ぶってない?」 「ゆっ!?」 「ゲラゲラ、体付きなだけで人間になったつもりなの? 馬鹿なの?」 「「「ゲラゲラ」」」 「ゆぅ!?」 「なんでそんなこというの!!! れいむはにんげんさんだよ! みんなでゆっくりしようよー!!!」 「嫌だよ」 「なんでお前のような害獣なんかと仲良くしなきゃいけねーの? 冗談じゃねーよ!」 「ゆ、ゆぐ、、、どぼじでそんなごというのおおおお!!!」 「うわ、泣いたよ。」 「きもっ! 饅頭泣き顔キモッ!!!」 「ゲラゲラ」 れいむが泣いても誰もれいむを助けに行かない。 それどころか、益々馬鹿にしたり笑ったり。 そして午後の授業 「クスクス」 「ケラケラ」 れいむは直感した。 これはれいむを馬鹿にして笑っているんだ。 今までテレビや見せ物小屋で笑われてたときはみんなれいむと仲良くするために笑っているのだと 勘違いしていたが、昼休みの一件から人間のひそひそ声やかすかな笑い声が とても不快な物へと変わっていった。 「先生ー、餡子臭くて授業に集中できませーん」 「先生ー、僕もー」 「え、何、何で? 誰かお菓子持ち込んだのか?」 困惑する教師。 「えー、そんな事する奴いないでしょー」 「きっと誰かが饅頭臭いんだよー」 「プークスクス」 「ゆー! れいむはおまんじゅうじゃないよ!!!」 昼休みに饅頭と罵られたれいむは饅頭という言葉に敏感に反応した。 「だれもれーむを饅頭なんて言ってないよねー」 「ねー」 「黙れ!!!」 ばーん!!! 教師が怒鳴り教卓を強く叩くと教室内が静まりかえった。 「お前達の言いたいことはよく分かった、○○と○○と、・・・後で職員室に来い」 中間休み。 授業中にれいむを馬鹿にしてはしゃいだ数名が教師にこっぴどく叱られ、 戻ってきたころには全員泣きはらしたのか、目の周りが真っ赤だった。 その日の残りの授業はれいむのクラスだけが延々と道徳の授業を行った。 クラス全員が不機嫌になった。 ある子供は余計な波風を立てる馬鹿なクラスメートに、 ある子供は突然やってきた空気の読めない体付きれいむに。 そして、その日最後の授業の時間。 クラスの女子が海外に引っ越すことになっているらしく、そのお別れ会となった。 その頃には教師により、いじめっ子達が制裁されたことにより、れいむの機嫌は良くなっていた。 そして、放課後。 「おいコラ! 糞饅頭! てめーのせいで怒られたじゃねぇかよ!!!」 がっ! 「いだいいいいぃぃぃぃいい!!! やべでええぇぇぇぇえええ!!!」 「うるせえよ!!! 大体、何でてめーのような害獣をクラスメートにしなきゃいけねーんだよ!!!」 ぼこすかとれいむをリンチにする少年達。 「ゆぎゃああああ!!! いだいいいいぃぃぃ!!! ぼおやべでえええええ!!!」 泣き叫んでも少年達の怒りは収まらない。 れいむの頭が変形し、所々餡子が染み出した頃。 「こら! あんたら! なにやってるの!!!」 「うわ、やべ・・・」 今日、お別れ会をした少女だった。 少女は教師に言いつけ、怒り心頭の教師は体育館裏でたむろしていた少年達を見つけ、 さっきよりも酷く叱り、説教した。 「ありがどおおおお!!! おでえざん!!」 「あはは、別に良いのよ。私アイツらのような悪ガキ大嫌いだし」 少女がれいむに肩入れしたのはれいむのためではなく、 たとえどんな相手であろうともいじめのようなゲスな行為を許さない性格の為である。 「ゆっぐりじようね!!! これがらもでいぶどいっじょにゆっぐりじようねええええ!!!」 「ごめんね、私、明日からもうここにはいないの。」 「ど、どぼじで、どぼじでなのおおおおおおお!!!」 お別れ会の意味も理解できなかった餡子脳が叫ぶ。 少女は丁寧に自分が海外に旅立つことを伝え、別れの挨拶を言った。 「ゆっぐりじでいっでよー! ゆっぐりじでいっでよー!!!」 「きっとまたいつか会えるよ、じゃあねー」 そう言うと少女は急いで帰っていった。 「もうがっこうには行かないよ!!!」 ゆっくりんぴーすに戻ったれいむはそう切り出した。 今まで友好的だと思っていた人間が自分を饅頭だと罵り、虐めてきた。 せっかく仲良くなれると思った子はいきなりいなくなった。 もはや学校に行きたいなどとは言えなかった。 職員は最初困惑したが、れいむが傷だらけであったことと、教師の証言から、 学校で虐められた事を把握し、責任者を交え会議した結果、れいむは学校に行かせず 自分たちで育てることにした。 そしてその次の日から、れいむに自分が人間でなく饅頭「ゆっくりれいむ」であることを教え込んだ。 「ゆー! ちがうよ! れいむはにんげんさんだよ!!! おかしなこといわないでね!!!」 最初こそ否定したが、様々な例を交え、根気よく教え込んだところ、 数週間掛けて自分が饅頭「ゆっくりれいむ」であることを理解した。 「れいむはにんげんさんじゃなかったんだね・・・、だからいじめられたんだね・・・」 れいむは悲しげに呟くが職員はこれで悩みの種が一個減ったことを喜んだ。 れいむが自分の正体を悟った次の日から、職員はれいむと通常のゆっくり種を引き合わせ、 仲良くさせようと試みた。 しかし、 「ゆっ! へんなれいむとはゆっくりできないんだぜ!!!」 「どぼ(ry」 「れいむのはじさらしはさっさとしんでね!!!」 「ゆ"うう"ううう"うう"う!!!」 通常種達はれいむをけなし、迫害した。 もともとゆっくりというナマモノは異端を徹底的に攻撃する傾向にある。 れいむは異端中の異端だった。 職員達は何とかれいむをゆっくり達と仲良くさせようと頑張ったが全て無駄だった。 そんな中、れいむは「人間になりたい」と言うようになった。 「れいむ、にんげんさんになって、やさしいおねえさんとゆっくりしたいよ」 「にんげんさんになってかわいいあかちゃんほしいよ」 人間になればもう、人間からは虐められない。 自分を迫害するゆっくり種ではなくなる。 この二点を求め、職員に懇願するが、それはさすがの職員達にも叶えられなかった。 それから数年後・・・。 「れいむ、この方が体を提供してくださる男性だ」 「こうしてれいむは人間の体を手に入れ、綺麗なお姉さんを恋人にしてすっきりー! しましたとさ」 「・・・え・・・ぁ」 みるみる女の顔色が悪くなる。 「まさか、あなたが・・・」 今にも失神しそうな顔だ。 「お、おいおい、俺はれいむじゃないぜ? しっかりしろよ」 「ひっ! じゃ、じゃあまりさなの!?」 「なぜにそうなる」 男はふぅと一息ついて話し始める。 「なあ、君。俺と君はそれぞれ何歳だ?」 「え、23・・・くらい?」 「両方とも?」 女はこくりと頷く。 「残念、君は23だが俺はもう3Xだ。」 「え? そんな、だって一緒に入社式に出たじゃない!」 「確かに入社式は一緒に出た。」 「俺はな、まだ社会人成り立ての頃に交通事故にあってな、 しばらく植物人間になってたんだよ。 しかもなぜかは分からんがその間体の成長も老化も完全に止まったらしいんだ。 んで、事故から数年、俺は奇跡的に回復したんだよ。 そして、俺はリハビリに勉強に、就活。全て病院でこなしたのさ。 それから、君と出会った訳だ。 だから、俺の出身校に行っても俺の事なんて知ってる奴がいないのさ。 なんせ、俺の同級生は君よりもずっと年上だもの。」 「なんだ、そう言うことだったんですか。焦りましたよ、全く、もう」 「そうかいそうかい、今度、俺の家に来な。おじさんの卒業アルバム見せてあげるから」 「はぁい! それにしても、良くできた話ですね。 私、すっかり騙されちゃいましたよ」 「全て嘘ってわけじゃないさ」 「え?」 「俺が植物状態から回復した理由はな、 話の最後に医者がれいむに言ったろ? 体を提供云々。 あの医者もよほどせっぱ詰まったんだろうね。 俺の体をれいむにやるって言ったら、俺の意識が回復したそうなんだ」 「え? それじゃあ・・・」 「話のれいむの事は最後の人間の体を手に入れて、以外は全部本当のことさ。」 「あ・・・あ、」 「そ、そのれいむは今どこに?」 「病院さ、俺の体が意識を取り戻して、れいむにやる体が無くなったら、 今度はれいむが植物人間ならぬ植物ゆっくりになったそうだ。見に行く?」 二人が病院に向かうとれいむはベッドに寝かされ、 額にはオレンジジュースの点滴の針が刺されていた。 「これがそのれいむさ。」 「れいむ、れいむ! 私よ! 覚えている!?」 男が何やってんだよと突っ込もうとした瞬間、れいむが目を覚ました。 懐かしい声だよ! 学校で優しくしてくれたお姉さんの声だよ!!! 「懐かしい声がするよ・・・、学校で優しくしてくれたお姉さんだね」 しわがれた声でれいむはしゃべる。 「そうよ! 私よ!」 れいむが目を開ける。 「ゆぅ? おねえさんだれ?」 年月は少女の面影を女から奪い取っていた。 「ふふ、仕方ないよね。あのときからもう十何年も経っているもの」 「ゆっ! 十何年も!!!」 れいむがそう言うと突然れいむの体が黒ずみだしてきた。 「なんでおごしだの!? なんで、なんで」 普通、ゆっくりの寿命は数年程度である。 れいむは自分がゆっくりであることを理解していた。 だから、今の自分がものすごく年をとり、死んでしまう年齢となったことを認識した。 その瞬間、体は急激に劣化を始め、れいむから生命が逃げていった。 「もっと、ゆっくり、した、かった、よ」 れいむは切なる願いを述べて息を引き取った。 終わり 言い訳タイム 年齢計算は合ってるかなぁ? →何も考えずに書いてたからよくわからんのです ここがおかしい →こめんなざいいいいいいいぃぃぃいい!!! 本当は数KBのショートSSにしたかった。 でも気付いたら結構長めになった。 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1~4 盲点 進化 ぶっかけ!ぱちゅりー!
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1055.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 498 腐/コメントログ」 さすがにこれはゆっくりできない 腐女子が一般人に無理やりキャラ当てはめる感じにきもい -- 2010-03-08 19 59 38 ナズは星ちゃんの嫁!! -- 2010-06-24 02 16 25 腐女子は往々にしてキモいもの キモさをステータスとして競ってるんじゃないかとたまに思う -- 2010-09-15 13 04 05 何を参考にしたのか解らないけど、面白かった 欲望に忠実な腐女子可愛いよ腐女子 -- 2010-10-13 17 37 01 「腐ってやがる。ゆっくり過ぎたんだ。ッハ?」 -- 2010-11-10 22 30 45 ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁゆっくりできないいいいいいいいいい?????? -- 2011-01-18 02 54 17 ネタ多いなww ポケモンのタマゴグループ、ハルヒの自己紹介、キノの狙撃銃、風の谷・・・www -- 2018-01-02 11 32 16
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1053.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC/コメントログ」 中途半端にせず野良まりさをきっちり潰せよ そういうのは愛でもなんでもなく、だらしないって言うんだよ -- 2010-11-20 13 58 44 スゲー面白かったwwww -- 2011-02-23 17 08 03 ↓2 とりあえず全部のゆっくりを潰さないとゆ虐が成立しないと思ってるお前は、単純に頭が悪すぎて可哀相。 -- 2012-06-02 20 25 55 中核餡の無い人はかわいそうなんだよ そっとしておこうねw -- 2012-08-16 20 34 54
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2573.html
食物 19KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 赤ゆ 子ゆ お料理 文章がごっそり抜けていました。ごめんなさい 「れいむ、朝だぞ」 人間の青年の声でれいむは目を覚ました。 ゆっくりの朝は普通の人間に比べると遅い。 特に食事の心配が無くなってしまったゆっくりは、誰かに起こされるまで起きない程である。 「ゆぅ」 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむは顔を二三横に振って眠気を吹き飛ばすと、飼い主の青年におはようの挨拶をした。 飼い主のお兄さん。れいむを最も可愛がってくれている人。そしてれいむが一番好きな人。 人間とゆっくりでは本格的な恋が芽生えるはずもなく、年頃のれいむには番の用意が考えられていた。 そう、れいむは既に成体ゆっくり。十分大きく育ち、子供が作れる時期を迎えていた。 「ゆ~ん…」 れいむはまだ寝ぼけた頭でそのまま思いに耽っていた。 ゆっくりショップで飼われていた時に聞いた話によると、世の中には人に飼われないゆっくりもいるらしい。 彼らは空腹に耐え、、天敵からも身を隠し、雨の脅威に晒されて生きていると言う。 生まれたゆっくりで無事に"立派なおとなゆっくり"になれるのは10匹に1匹だと言う。 れいむはそれを聞かされた時、涙した。一緒にお話を聞いていたみんなが涙した。 そして自分達は幸せだと思った。 自分を買ってくれたお兄さんに感謝していた。 たまには喧嘩しながらも、お兄さんは懸命に自分を育ててくれた。 今まで何度かこの家を逃げ出したくなることもあったが、今のれいむの心にそんな思いは微塵も無かった。 今はここでとってもゆっくりできている。 お相手を見つけて、子供を作って、死ぬまでここでゆっくりと暮らす。それが許される幸せ。 れいむは何時の日か、青年に恩返しをしたかった。 「れいむー 今日は近所のゆっくりショップに行くから、早めに朝ご飯食べとけー」 「ゆっ! ゆっくりわかったよ!!」 青年に呼ばれ、ハッと我に返ったれいむは、元気よく彼の呼ぶ方に向かった。 ● ○ □ 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむは、今日初めて会うまりさと面と向かい合っていた。 青年がれいむのためにゆっくりショップで買ってやったまりさだ。 先ほどから互いに「ゆっくりしていってね」の応酬である。 お互いの表情に気を配りながら、ゆっくりゆっくりと言い合っている。それはまるで会話をしているようであった。 「ゆっくり ゆっくり していってね!!! いってねっ!!」 徐々に言うタイミングを合わせ始める。 しかし、呼吸のタイミングが微妙なズレを生んでしまう。 気まずい空気が流れる。青年は固唾を飲んで見守っていた。 「ゆっ ゆっくりしていってね ね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 ―合った。 青年は心の中で「良し!」と呟いた。 声に出さなかったのは、二匹の間だけの特別な雰囲気を壊したくなかったからだ。 れいむとまりさが、僅かに赤面しているのが見て取れた。 しばらくして… 「「ゆっくりしていってね!!!」」 今度は二匹とも向かい合って、青年に向かって。 彼もまた穏やかに「ゆっくりしていってね」と答えた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 もう言葉がズレることは無い。 どうやら生涯添い遂げる相手として馬が合ったようである。 彼らはその晩、生まれて初めて番としての営みを終えた。 ● ○ □ 「ゆー!! おにいさん!! れいむのあかちゃんがうまれるよ! みててあげてね!!!」 その日は珍しくいつもと逆だった。 まりさが家に着てからも寝坊気味だったゆっくり達だったが、 朝7時、布団を引っぺがして青年を眠りから呼び覚ましたのはまりさだった。 青年は布団から抜け出し、まりさの言われるがまま彼らの寝床へと向かった。 ゆっくり達の寝床である段ボールハウスの中を見てみると、れいむの頭の上に生った小さな実がプルプルと揺れている。 「ゆっ」と短く鳴きながら、プルッと体を震わせる。今にも茎との細い接点を断って落ちそうである。 青年はれいむの下にタオルを敷き、これで子供が落下しても大丈夫だとれいむに伝えた。 れいむは穏やかに微笑んだ。 いよいよ恩返しをする時が来た。 れいむの恩返し。 それは生まれ落ちた自分たちの子供を、真っ先にお兄さんに見せてあげることだった。 人間に飼われているゆっくりは飼い主に感謝の意を籠めて、生まれた赤ゆっくりの元気な姿を見せようとすると言われる。 食費や巣のスペースなどには考えが及ばず、自らの喜びを共有することだけにゆっくりは意味を見出す。 「ゆっくり」の価値。その本質は共感だ。人間であろうとなんであろうと、"ゆっくりした時間"が流れるのを共に感じられればそれでいい。 そして彼らは気持ちを籠めて言うのだ。誰それ構わず、「ゆっくりしていってね」と。 お兄さんにれいむ達の可愛い赤ちゃんを見せて、ゆっくりさせてあげたい。 それはとっても"ゆっくりしている"んだから、お兄さんだって喜んでくれる。 ―皆でお歌を唄えばもっと喜んでくれるかもしれない。 れいむは我が子と触れあえる期待と同じくらい、青年に感謝できる期待を持っていた。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 親れいむに生ったただの実が、親から離れて生命として自立する瞬間。 ブルンと大きく体をスイングさせ、一匹目のゆっくりれいむが落下する。 グッと目を瞑って着地の衝撃に備えたようだが、そこはタオルの上で痛みは無い。 キョトンとした顔で目を開け、辺りをぐるりと見渡した。 そしてこの世に生まれた喜びを表現するように笑って、口を開いた。 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 一回目は、親れいむに 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 二回目は、親まりさに 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 三回目は、青年に 殊勝な子だった。 目を開いた頃から、親のれいむが世話になっていることを薄々感じていたのだろう。 そうだ、お兄さんだって自分を育ててくれた家族の一因なんだ。れいむは何かに気付かされたような思いがした。 家族なら、孫の可愛い姿を見て尚更ゆっくりできていることだろう。 れいむは青年の方を向いた。 案の定青年は笑顔で子の挨拶に答えていたので、れいむは安心した。 ―良かった。お兄さんも喜んでくれてる 最初の赤れいむを皮切りに、次々と子供が生まれおちてきた。 既に生まれた子は親れいむの腹に寄り集まって頬を擦りつけていた。いつまでも大切にしたい、家族で最初の触れあい。 最後の子が生まれ落ち、体勢を整えたのを見届けたれいむは、家族で息を揃えて言おうとした。 「ゆっくりしていってね」と。 れいむは子供たちに目配せをした。 餡を分けた家族。言葉は無くとも心が通じ合う。声もピッタリと揃うはずだった。 家族揃って、お兄さんに感謝するのだ。自分達の幸せに。「ゆっくり」に。 心を籠めて感謝するんだ。 そうれいむが思って口を開きかけた時だった。 青年がタオルの端を勢いよく引っ張り、れいむから引き離した。 タオルの上に残された赤ゆっくり達は急に動いたのが怖いのか、一斉に寄り集まってゆーゆー泣いている。 平和な日常に入った突然のヒビ。 「ゆっくりさせてあげてね!! あかちゃんがこわがってるよ!!」 なぜ赤ちゃん達に乱暴なことをするのか。赤ちゃん達はすっかり怯えてしまっている。 れいむが抗議する間もなく、青年はタオルを袋状に包むと、何処かへ立ち去ってしまった。 去り際の青年の顔を見てれいむは戦慄した。 それは今まで見たことが無いほどに喜びに満ち溢れた顔だった。 青年を追う。 彼は台所に立ち、何かをしているようであった。 ゆっくりの視点の高さからでは、台所に立つ青年が何をしているのかまでは把握できない。 ドッシリと大きい黒い半球が見える。中は見えない。 その横の銀色の半球。ここに子供たちは閉じ込められているようだ。中からか細く泣く声が聞こえる。 「ゆ゛ー!!」 れいむは久しぶりに青年に喰ってかかった。大人になって初めての反抗だった。 過去を辿っても、一回たりともれいむがお兄さんに勝てたことなど無い。 でも、今はれいむも立派な"おとなゆっくり"だ。今なら勝てるかもしれない。 そう思って、何度も何度も体当たりを繰り返した。 今立ち向かわないと、取り返しのつかないことになる気がしていた。いつの間にかまりさも加勢していた。 しかし状況は、全く変わりそうになかった。 のうのうと暮らしてきた飼いゆっくりに、人間を打倒する力などあるはずも無かったのだ。 れいむは己の子の危険を目前にしても、まったくの非力だった。 「ゆっくち」 「ゆぅぅぅぅ!」 青年はコンロの上で天ぷら鍋を加熱していた。 横にはボウルに入った8匹の赤ゆっくり達。 自力で壁をよじ登ろうと必死に這っているのだが、傾斜が急になる部分で転がって底まで落ちてしまう。 中にはもう諦めてひたすら「みゃみゃー」と助けを求める者も出始めていた。 「ゆぁぁ!!」 「ちべたい!」 そこに水溶き小麦粉が流し込まれる。 赤ゆっくり達は悲鳴と共に濁流に飲み込まれていく。 一層、親ゆっくり達の攻撃が激しくなっていたが、青年はものともせずに作業を進めていた。 プカリプカリと赤ゆっくり達が浮かび上がって来る。 それを箸で摘み、砕いたコーンフレークの中へくぐらせる。 フレークを全体に塗されて元々の輪郭を失い、もはや箸の先にあるのはゆっくりではなくて、食べ物だ。 それ以前に、青年の目には赤ゆっくり、ゆっくり達が食べ物にしか見えていなかったのかもしれない。 油が適温に達した。 「やぢゃ や゛ や゛ や゛ ゆ゛や゛ぁあああ」 最初の一匹、いや一個の赤れいむが鍋の上にかざされる。 衣を通してでも、分かる。目を下に向ければ、そこに広がっているのは圧倒的な存在感を持つ黄色い死の海。 火・熱への生理的な恐怖から、れいむは大きく震えた。そしてそのまま、箸先から落下した。 ジュワッ!と激しい音を立てながら、赤れいむは油の海に飛び込んだ。 その大きな音に、その場にいたゆっくり達全員に緊張が走った。 音がそのまま持続する。ジュウジュウと音に変化は無い。 何が、起こっているのか。ひとまず安心していいのか。 僅かに緊張の糸が緩んだ時、耳をつんざくような悲鳴がやって来た。 「ゆ゛ぁぁあああああああああああああ!!!! あじゅいあじゅいあじゅいよ!!! お゛がーしゃん!!! ゆ゛ぁっ!! いぢゃい ひじゃい だずゅげでぇぇ…… いぢゃい いぢゃい いぢゃい いぢゃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 衣を纏っているせいで、熱さを感じるのが遅れた。しかし肌の表面で「熱い」と感じた時にはもう終わり。 皮膚が重度の火傷を起こし、激烈な痛みと共に赤れいむの正気は奪われていった。 痛みに口を開いたのがさらなる不幸を呼ぶ。 かといってまともな生物なら、火傷の痛みに沈黙を守ることなど出来はしない。予定された不幸だ。 「あ゛じゅじゅじゅじゅじゅじゅ!!!!!! ひじゃい゛!ひじゃい゛! おぎゃーじゃ!!! ぎゅぎゅ!!……」 油が口から侵入し、口内を満遍なく巡る。 舌が爛れ落ちて、萎びたニンジンのような頼りない物に姿を変える。 口の内側が次々と180度の熱に侵され、硬くて異質なものへと変えられていく。 構音器官は完全にれいむの意思を離れて、呂律の回らないままにれいむは沈黙した。 何の罪もない。過去も無い。 そんな赤れいむは、生誕の挨拶以外に碌な会話も交わすことが出来ずに言葉を失った。 口から出た声のほとんどは、嘆きと悲鳴だった。 そしてその生が終わる。 実に十分程度の、短くて濃厚、不遇なゆん生が幕を閉じる。 「ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 油が喉を逆流する。 餡が熱い油と混じり合ってゆっくりの生態機能に止めを刺す。 れいむは焼けた喉で一唸りすると動かなくなった。 青年は赤れいむを引き上げた。 死んでいる。 これ以上苦痛を感じることも無く、美味くはならないのだろう。それに油を内部に含んでしまった。 淡白にそれだけ考えると、青年は出来立ての揚げ赤れいむをゴミ箱に放り入れた。 もっと苦痛を与えれば更に美味しくなる。それを励みに、青年は料理を続行しようと箸を取った。 見てしまった。 赤ゆっくりの物とは思えない恐ろしいまでの悲鳴、それに圧倒されていて身動きを取れずにいたれいむ。 その目に映ったのは揚げられ、みるも無残な姿になった上に無造作に捨てられる我が子の姿。 断末魔が、れいむの脳裏に蘇った。 音と映像が頭の中で結びつき、れいむは我が子の不幸に、改めて胸が裂かれるような悲しみを覚えた。 慌ててゴミ箱に飛びつき、中を漁る。 目当ての物は紛れもなくゴミ溜めの一番上に乗っかる茶色っぽい物体。 もちろん認めたくは無かった。 それでもゴミ箱の中で湯気を立ち上らせるその物体が、今さっきまで生きていた我が子だろうことはれいむにも分かった。 熱に耐えながら舌で手繰り寄せ、外に出す。 「ゆっくりしていってね!! おちびちゃんへんじしてね!」 なおもペロペロと赤れいむを舐める親れいむ。 そうすれば息を吹き返すとでも思っているのだろうか。 しかし舌から伝わって来る感触はザラザラ。初めてすりすりした時の、あの柔らかい感触は何処にも無い。 ペロペロを繰り返すほどに、我が子が完全に「別の何か」になってしまったことをれいむは一層感じるだけだった。 それと共に怒りがれいむの体を支配する。 無残な姿にされた大事な子。 それをやったのは他でもないあいつだ。 「ゆっぐりぃ!!!」 親れいむと親まりさが息を合わせて青年の足にぶつかる。 よろめき、咄嗟に台所の縁に手をかける青年。 己が出せる最大限の力を振り絞って、れいむは跳んだ。そして跳ね返り、そのまま青年の足元で丸くうずくまっていた。 先ほどまでの勇ましさとは一転、れいむは泣いていた。 我が子の苦しみを思って。変わってしまったお兄さんを思って。 一旦は怒りがれいむを突き動かしたが、実際にはその心中には途方に暮れるような悲しみしか無かった。 「危ないだろ! こっちは揚げものしてるんだぞ!」 青年はその姿に僅かばかりの哀れみも持たなかった。 「天ぷら鍋がひっくり返ったら危険だ」とごく当然の判断で、青年は暴れる親ゆっくり達を別部屋に隔離した。 ドスドスとドアが音を立て続けていた。 そして料理が再開される。 先ほどの子の悲痛な叫びを聞いてしまったためか、残された赤ゆっくり達は互いに顔を寄せ合ってわんわん泣いていた。 生まれたばかりで感情も乏しい赤ゆっくりだが、その泣き顔には自分の生まれさえ呪うような絶望感が漂っていた。 赤まりさが、摘みあげられる。 両端からの感触にヒッと顔を引き攣らせ、赤まりさの涙が止んだ。 自分の番が来た。もうまりさに未来は無い。 「いぢゃい゛い゛い゛!!!! みじゅ みじゅ みじゅ!!!! あぢゅい!! あぢゅい!!」 油が衣と一体化したまりさの皮膚を揚げる。 表面の水分が飛び、一瞬にして荒野のようにガサガサ。 衣と共に硬化してしまって、もうプニプニした赤ゆっくりの肌では無いように思える。 叫びと熱で顔は歪んでしまい、まるで年老いたゆっくりの死に際のよう。 「おにーしゃ! まりしゃ ほひじゅ! ほひじゅ! あ゛じゅひ! ひんじゃう!!!」 ―殺さねえよ。 青年は呟いた。 皮膚まで完全に熱を通し、そこで止める。中にはほとんど熱を通さない。揚げアイスと同じである。 その要領で赤ゆっくりを生かしたまま苦しませる。 フォークを縦に入れるその瞬間まで生きながらえさせ、食べる直前まで旨味を増す。 死んで貰っては困るのだ。 「あひゅい あひゅい いやじゃ ゆ゛っ ゆ゛っ」 赤ゆっくりの台詞でタイミングを図る。 口が変性して、まともに喋れなくなったら引き上げる。 赤れいむの犠牲は、青年の料理の腕を上げさせることに大きく貢献していた。 油から引き揚げられた赤まりさは、帽子毎こんがりときつね色をしていた。 苦悶の顔で固められたまりさを皿に置く。 青年は大して気にも留めていなかったが、物好きな人間ならばこのまりさを見て思いを馳せることだろう。 「ゆ゛っ ゆ゛っ ゆ゛っ」 (見えない 痛い 息苦しい 助けて どうして 動けない 熱い 喋れない) 赤まりさはもう口が動かせず、体全体が「ゆ゛っゆ゛っ」と声を発するのみ。 熱と衣の牢獄の中で、小さな体でただ耐える。 頭の中にはあらゆる苦悶が巡って、まりさの心をギリギリ締め付けていることだろう。 そしてまた兄弟も。 また一個、また一個と小さなゆっくりの絶叫オブジェが皿に並び、料理は完成した。 7匹の赤ゆっくりは、銘々の苦しみを顔で表現しながら、皿の上で細かく互いの体を打ち付けていた。 一個の赤まりさにフォークを突き立てる。 パリッと帽子が崩れ、しっとりとした感触と共にフォークの刃先がまりさ中を通った。 さらに激しく揺れる赤まりさ。 「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛っ!」 体を半分半分に分けられ、赤まりさは半分だけの顔で痙攣を続けていた。 次第にその震えも微弱に変わり、そして緩やかに止まる。ようやく赤まりさの命が潰えたことを青年は知った。 まりさは楽になったのだ。 同じ苦しみに苛まれる兄弟よりも一足先に、まりさは不幸まみれのゆん生から抜けだすことが出来た。 青年はと言えば、「待っていました」とばかりに半分のまりさにフォークを突き刺し、静かに口の中へと運んだ。 ● ○ □ 「ゆっぐりぃぃ!!! ゆっくりぃぃ!!!」 れいむはドアに何度も体をぶち当てていた。 肌にはうっすらと餡が滲む。開くことが無いと分かっていながらも、れいむは止めることが出来なかった。 ジッと待っているだけで、母ゆっくり失格だと思えてきた。 半ば自暴自棄になりながらも、れいむは嫌なことを忘れるようにドアに当たっていた。 「ゆっくりしようよ」 何度も扉に跳ね返され、伸びているれいむにまりさが寄る。 まりさはおずおずとれいむの横に近づき、怪我したれいむの肌を舐めはじめた。 「ちゃんとはなせば、きっとゆっくりできるよ」 優しさがれいむの涙腺を緩ませる。ジワリと涙が広がって眼に溜まる。 れいむはまりさの体に飛びついて赤ん坊のように泣きじゃくった。 大のおとなゆっくりが同じ年のゆっくりに泣きつく姿。 まりさは戸惑っているような顔をしながらも、れいむの体をしっかりと支えていた。 二匹はそうして、誰もいない部屋でゆっくりした。 心の仲はゆっくりできていなかったが、死んでしまった子れいむの代わりにもゆっくりしようと誓った。 そんな番だからこそ、青年にも選び甲斐があったというものだ。 「仲良さそうだな」 れいむが飛び出そうとした所を、まりさが制止した。 「あかちゃんたちは?」 「美味かったぞ」 れいむはまるで弾みのついたゴム毬のように跳ねあがろうとしていたが、まりさがそれを絶えず制止していた。 話し合えば、話し合えばお兄さんだってきっとわかってくれる。 もちろん、それは無意味な試みだった。 「どうしてあかちゃんたちを…」 「ゆっくりの子供は特段美味しいと聞いたが」 「あかちゃんたちがかわいそうじゃないの?」 「お前らは餌を食べてる時、一々可哀想だと考えているのか?」 「みんなでゆっくりすればおにいさんもゆっくり…」 「知らん。『ゆっくり~♪』とかつまらないことに興味は無いんだけど」 れいむは力を失って地べたに崩れ落ちた。 なんだっていうのか。れいむはお礼がしたいだけだった。 赤ちゃんを産んで、皆で仲良くすれば必然的にこの家は幸せな方向に向かうと思っていた。 その幸せが、"赤ちゃんは美味しいから"などという下らない理由で壊されるなんてあまりに理不尽すぎる。 確かにおいしいものを食べる時はゆっくりできる。 けれども、そこで得る「ゆっくり」は、家族みんなでのんびり過ごせる「ゆっくり」とは比べ物になるはずもないのに。 いつからお兄さんはこんな悪魔のような考え方をするようになったのだろう。 もちろん、初めからだった。 青年にとってゆっくりの家族と仲良く暮らすことなど微塵の興味も無かった。 れいむを育てていたのも赤ゆっくりを生産してくれるからであって、仲良くするつもりも無かった。 逆に言えば、見下して鬱憤を晴らすつもりも無かった。 究極の無関心と、少しばかりの飼い主ごっこ。 それが餡子頭を通して「ゆっくりさせてくれる人」に変わった。でもそれは事実。 安全な人間の家で育てて貰えたのだから、れいむの認識は間違っていなかった。 それでも、両者の認識にはこの先決して埋まらないであろう大きな溝があった。 「ゆっくりって飼い主に子供見せたがるらしいな もしかしてそれか?だったら丁度いいや、もっと作ってくれればいいから」 青年がれいむとまりさを、それぞれ右手と左手で掴んで揺らす。 上下の動きと共に「ゆっゆっ」と勝手に声が漏れる。意識がぼやけてきて、気分が高揚する。 ゆっくり達にも、青年の成されるがままにされていれば最後にどうなるかは分かっていた。 「れいむはあがぢゃんをつくりだぐないよっ!!! まりざと、おにーさんとゆっぐりできだらぞれでいーよっ!!!」 「俺は良くないよ」 揺れが細かくなる。 ぬめりを持ったまりさの肌とれいむの肌が接して、クチュクチュと音を立てた。 もう子供なんか要らない。そうは思っても発情状態で好きなゆっくりと肌を重ね合わせれば、起こることは一つだった。 「れいむぅぅぅ !!! ゆっくりできるよ!!! とってもゆっくりしてきたぁぁぁああ!!!」 まりさは既にトロンとした目で涎を垂れ流している。準備が完了しているようだった。 れいむはそんなまりさを軽蔑しながらも、自分の体が全てを受け入れる体勢を整えるのを止められなかった。 「ゆっくり!!! ゆっくりしてるよぉおぉぉぉおお!!!」 叫びながら、れいむは自己嫌悪に陥っていた。 次の瞬間、抑えていた快感が一気に溢れだし「すっきりぃいいいいいいいいいいいい!!!」と咆哮をあげる。 ギリギリまで我慢しながらの「すっきり」だったためか、情けないことにゆっくり二匹は気絶寸前で床にへばっていた。 れいむの頭の上にするすると茎が伸びる。 赤ゆっくりの形をした実が、仲良く一列に並んで姿を現した。 「あ……ぢゃん…… れいむの……」 青年は実の個数を淡々と数えると、部屋を後にした。 ゆっくりにとって、平和な家族は「ゆっくりしていること」の象徴。 そしてゆっくりには「ゆっくり」こそがしわ背のバロメータ。 ゆっくりの価値観は何処まで行っても「ゆっくり」の上にしか無い。 野山を跳ねまわれなくとも、多くの仲間と一緒に冒険出来なくとも、 何にも怯えること無くゆっくりさせてもらえる環境が幸せ。そんな生き物。 そんな生き物の、精いっぱいの恩返し。 最初から人間と価値観が合うはずなど無かった。 ゆっくりが語る「ゆっくり」など感覚的なものだ。腹の足しにはならない。 人間は酷く現実的な所に生きている。 仕事や勉学に疲れ、癒しでも求めていれば、わけのわからぬ「ゆっくり」さえ多少の足しにはなるかもしれない。 けれども運の悪いことに、青年にそういう目的は無かった。それだけのことだった。 「ゆっゆっゆっゆっ」 「ゆっゆっゆっ」 「「すっぎりいぃぃぃいいいいいいい……」」 れいむの思いは届かなかった。 されど、れいむの願いは確かに叶った。 最高の恩返しは、今日も青年の食欲を満たす。 【あとがき】 続き物のモチベ維持。兼リハビリです。 長い方も一応書いてるのでゆ゛るじで どうせ料理するなら揚げてみたい、等と思っていたら街中あきさんの絵を発見。揚げるイメージの参考にさせていただきました。 勝手にすみません。どうしても食べてみたくなったので。 恩返しに子供を見せる。この設定を目にした時は興奮で眠れなかった覚えがあります こんな話書いてた奴どっかで見たな…?って感じた人、もしかしたらそれは思い違いではないかもしれません 【過去作品】 ふたば系ゆっくりいじめ 214 ルームランナー ふたば系ゆっくりいじめ 482 死体 ふたば系ゆっくりいじめ 1220 虐待ハウス 参考絵 by街中あき 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る にんげんしゃんにれーむのおちびちゃんを取られた・・・ゆ”っ ブチャッ -- 2021-08-01 15 00 35 米欄にげぇじさんがいるよ!くじょしてね! -- 2021-07-07 19 22 51 もしもし警察ですか?あのーゆっくりを揚げてる奴がいるんで逮捕してください -- 2021-05-22 14 59 58 ゆっくりいじめしてるやつまじしね -- 2021-05-22 14 58 57 たしかにって思った -- 2020-12-05 15 34 20 これ見てソーセージパーティーと言う映画思い出したな。 -- 2019-12-30 15 44 26 店で出せそう -- 2018-12-08 19 53 52 ゆっくりを調理して食べる系は色々読んできたが、 ここまで無感情に食べるお兄さんは初めて見たwww 揚げ物といえば、チョコ(ちぇん)やカスタード(ありす)は美味いと聞くね。 稲荷寿司(らん)や肉まん(れみりゃ)だと分類は主食か? くりーむ(ぱちゅりー)は調理が大変そうww -- 2018-03-06 06 28 49 スッキリーーーーーーーー!! -- 2017-01-22 21 13 48 ん?んん?ンホオオオォォォォォォ スッキリ〜!! -- 2015-01-01 20 02 58 営業目的になったら、一回子ゆっくりを調理して食わずに そのまた子供を産ませて(生える、が正しいと思うけど) それを食用に使えば良いんじゃない? あと、テンプラ鍋の上にガラスの箱でも作って 極限まで子ゆっくりの餡子の甘みを増やすとか 子ゆっくり1「ゆんやあああああぁぁぁれいむしにたぐなぃぃぃぃぃ『どじゅううううぅぅぅ・・・パチパチ』 親れいむ+まりさ「おじびじゃあぁぁぁぁぁん」 子ゆっくり2「ばでぃざだじだっでいぎでるんだよおぉぉぉ『バシャッ!じゅうぅぅぅぅぅ・・・』 親れいむ+まりさ「どぼじでごんあごどずるのぉぉ『バキッ!』 親れいむ+まりさ「ごのどげずがぁぁぁぁ『グシャ』『ザクザクザクザクッ!』 以上、テンプラとなるとあるゆっくりの家族でした。 -- 2014-12-31 18 08 47 足焼きとせいし餡で済むな -- 2014-10-26 12 00 34 余裕があるなら1,2匹育てさせてあげればいいんじゃね? それ以外を食用として作らせればいい 仕事として割り切らせれば効率もよかろう -- 2014-06-20 14 18 55 美味しそうだな。一度食べてみたい -- 2014-04-11 17 51 41 どうせ食うなら番はレイパーアリスで良いんじゃねーの もちろん清潔なショップ売りの -- 2014-02-01 16 13 39 俺にも一個食べさせてくれー -- 2013-12-30 02 29 10 びぁあぁう゛まいぃい! -- 2013-07-10 22 06 53 おおうまいうまい -- 2013-03-31 19 16 38 ↓×3トリコとマスオ? -- 2013-01-06 11 55 02 野良は寄生虫とか病気もってそうじゃん -- 2012-09-02 22 58 14
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1078.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ/コメントログ」 こういうの好きだわ。性的な意味で。 -- 2010-08-12 02 22 48 おもしrかったわ。性的な意味で。 -- 2010-08-15 22 13 29 続きが欲しいわ。 性的な意味で。 -- 2010-09-16 11 36 58 これはひどい。性的な意味で。 -- 2010-09-16 18 52 38 良いアイディアだ。感動的だな…性的な意味で -- 2010-10-13 17 56 42 いやちょっとキモくて駄目だわ -- 2010-11-26 07 12 44 …これは…実現すれば売れるぞ!! -- 2010-12-14 05 11 55 吐きそう・・・ -- 2011-02-14 00 39 07 気持ち悪いわッ!! つうか不死身かよこのれいむwwww -- 2011-08-16 17 07 50 モルダーあなた疲れてるのよ…性的な意味で -- 2011-10-18 23 11 26 浮浪者と聞いて 『私が僧衣を脱ぐ日』を思い出した -- 2011-11-24 20 04 20 ちょ、ヤバッ、オェェェェェェェッ、ウェ -- 2012-03-27 01 30 24 これはひどいw…性的な意味で -- 2012-04-03 23 59 23 このれいむキモ過ぎる。 ・・・・・・ふぅ。 -- 2012-07-31 14 59 11 このれいむほしい 一緒にすっきりしたい このれいむで部屋を埋めつくして 毎日すっきりー!! ってしたいよ!!!! んほおおおおおおおぉぉぉ!!!!! -- 2013-01-10 18 05 44 性的な意味でが、今年の流行語大賞だね -- 2013-04-02 10 05 30
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/669.html
ユックリンの笛吹き 7KB 駄文注意 多少人間いじめがあります 10KB?無理に決まってるでしょおぉぉぉぉ!!! ユックリンの笛吹き ペッパーあき あるところに「ユックリン」という町がありました。 ユックリンの町はその町名からもお察しの通り、某ゆっくり愛護団体の会員達が集まった 四六時中、やかましい町でした。 町の人々は皆、天使のように可愛らしい(笑)ゆっくりを愛していました ある時、この町に大変なことが起こりました。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ここをまりささまのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!!」 「そろーり!そろーり!」「「「しょりょーり!しょりょーり!」」」 「かわいいれいむにあまあまをよこしてね!!」 「くしょじじいはどっかいっちぇにぇ!!」 「「「「ゆ~ゆゆんゆ~ゆくっり~していってね~」」」」 「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ!?そんなこともしらないの?ばかなの?しぬの?」 「うんうんしゅりゅよ!!!」 「おぢびぢゃんどごいっだのぉぉぉぉぉぉお!!!?」 町から程近い場所にある山から大量の野生ゆっくりが下りてきてしまったのです。 原因は勿論、ゆん口増加による山の資源の食い荒らしです、流石は餡子脳ですね。 大量の野生ゆっくり達は町の路地裏や、家の軒下などに住み着き、うざいことこの上ありません。 商店でも、ゆっくり達は大暴れです。 「おやさいさんはかわいいれいむにたべられてね!!!」「「きゃわいくっちぇごみぇんにぇ!!!」」 「うわああ!お前達!何をしてるんだ!!早くやめなさい!!」 「にんげんがおやさいをひとりじめしてるのがわるいんだぜ!!あとあまあまちょうだいね」 「いっぱいたべたらうんうんしたくなったよ!!」 モリュン 「なななななななな・・・なんだそれは!!天使のように可愛いゆっくりはそんなことしないんだぞぉぉぉ!!」 「「きゃわいっくちぇごめんにぇ!!」」 ゆっくり達は、人間が抵抗しないのを良い事に、町中を練り歩き、売り物の野菜などを食い荒らしていきます。 その上、ゆっくりの声があまりにも煩くて、夜もゆっくり眠れません。 追い払ってもどこからともなく続々とゆっくりは沸いて来るので 町の人々は仕方なく駆除に乗り出しました。 「ゆんやぁぁぁぁ!!いだいぃぃぃ!!どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉ!!!」 「あぁ・・・ゆっくりに手を出してしまった!俺はどうすれば・・・」 「やべるんだじぇぇぇぇぇえ!!!まりざをはなずんだじぇぇぇぇえ!!!」 「「ゆぴいぃぃぃぃぃ!おとーしゃーん!!」」 「私だってこんな事したくないわよ!!でも・・・でも・・・」 「おぢびぢゃんのがだぎぃぃぃぃぃい!!!!」 「「「「ぎゃんばりぇおきゃーしゃん!!」」」」 「どうしてこんなことに・・・」 ですが、この町に住んでいるのは、曲がりなりにもゆっくり好きばかり、一向に効率は上がりませんし いかんせん数が多すぎて被害は増える一方です。 町の人々は、何とかしてこの事態を解決すべく、連日会議を続けました。 流石にこれには会長も重い腰を上げましたが、何の解決策も見当たりませんでした。 加工所や研究所を野蛮な場所と決めつけ、完全に排斥した結果がこれです。 そろいもそろって頭を捻らせる町の人々。 その時、突然、笛の音が鳴り響きました。 『フォォォォォォォン・・・・・ンフオォォォォォォォォォォォン・・・・・・・・』 尺八です、たちが悪いですね。 尺八の音のした方を見てみると、見慣れない青年がジョジョ立ちしていました。 「やあ!僕はgy・・笛吹きお兄さん!!」 あからさまに怪しいですね、本当にありがとうございました。 これには町の人々も唖然としましたが、我に返って怒りをあらわにします。 「この忙しいときに何をしとるんだねチミは!」 「私達は今大変なんだ!わかったら出て行ってくれ!!」 しかし、平然とした様子でお兄さんは言い放ちます。 「まあまあそう怒らないで、僕がゆっくり達を追い払ってあげますから」 それを聞いた町の人々は騒ぎ出しました。 ざわ・・・・・ざわ・・・・・ その喧騒の中、会長が尋ねました。 「本当にそんなことができるのかね?」 「ええ、勿論です。この尺八で、今までたくさんのゆっくりを退治してきましたから」 町の人々は大喜びしました。 「おねがいだ!早くゆっくりの皮を被ったあの悪魔達を追い払ってくれ!見ているだけで辛いんだ」 「わかりました、ただし成功した暁には金貨を一袋もらいますよ」 これを聞いた会長は少しためらいましたが、他の解決策がない以上、素直に従うことにしました。 お兄さんはすぐに尺八を吹き始めました。 『フォォォン・・フォォフォォンホオオオオオオオオオオン・・・』 すると町中のあちらこちらからゆっくりが飛び出してきて、お兄さんの後ろに長蛇の列を作り始めました。 みな放心したような顔をしており、半開きの口からゆぅぅゆぅぅと意味不明の言葉を発しています。 お兄さんは町にいる全てのゆっくりを集めると、はぐれる者がでないように、ゆっくりと町から出て行きました。 そして、尺八を吹きながら大きな湖へと入っていきました。 するとゆっくり達も続いて湖に飛び込みます。 ここで演奏をやめるのがお兄さんクオリティ ゆっくり達は正気に戻りました・・・湖の中で。 「「「「「「・・・・・・どぼじでみずさんのながなのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!??」」」」」」 「だづげでね!!だづgがぼぢぃぃ・・・!!」「まりざざまのしたじきになるんだずぇぇぇぇ!!!!」 「・・・・ゆっhぢゅいyっはぃ!!!!!」 「ごびゅぼぁあ!!ゆべっつぼい!!!!」 「「「おぎゃあじゃあぁぁぁ・・・・・・・」」」 「でいぶのあんごさんもれないでねぇぇぇぇぇえ!!?」 「ぱぴぷぺぽー!!!!」 「おぼうしに・・・どぼじでのれないのぉぉぉぉ!??」「「ゆんびゃああああ!!!!!」」 「そんなことよりおうどんたべたい」 「「「もっど・・・ゆっぐ・・・・・が・・・」」」 湖に入ったゆっくり達は、皆溺れ死んでしまいました。 町に戻ったお兄さんは会長にいいました。 「さぁ、ゆっくりは追い払いましたよ、約束の金貨をください」 会長は金貨を一枚だけ渡し、鼻で笑いながら言いました。 「尺八を吹いていただけで追い払っただと?笑わせてくれるわ!! ゆっくり達は自発的に出て行ったんじゃないか!!金貨一枚だけでも有難く思え!!」 この会長、正に悪役、ついでに小者です。 「金貨を一袋と約束したじゃないか!!」 お兄さんがそう言うと、町の人々は 「金貨を一袋も貰おうとする欲張りはゆっくりしね!!」 だの 「用がないからさっさと出て行ってね!!ついでにあまあまちょうだいね!」 と言うような事を言って、一斉に罵ってきます。 流石にこれにはお兄さんも怒って、町の人々を睨み付けながらこう言いました。 「・・・・・・・・・恨みはらさでおくべきか・・・・・・・・」 その事件から数日が経つと、ユックリンの町の人々はお兄さんの事などすっかり忘れ去っていました。 やがて、町に皆で飼いゆっくりを持ち寄り自慢すると言う なんともアレなお祭りの日がやってきました。 広場に各々自慢の飼いゆっくり達を放しておき、祭りの準備に夢中です。 その時、どこからか、笛の音が鳴り響きました。 『ンホオォォォォォォォォォォォォォオ・・・・ンホゥンホォォォォォォォ・・・・・・』 その笛の音を聞いた飼いゆっくり達は、次々と町の外へ出て行きました。 人間には聞こえない音だったので、誰にも気づかれることはありませんでした。 ゆっくり達が集まったのは、丘の上・・・・ではなく、あの湖でした。 そして、まるで再現するかの如く、お兄さんはゆっくりと湖の中へ 尺八を吹きながら入って行きました。 町の人々が飼いゆっくりが居なくなった事に気がついたのは、それから一時間も後でした。 飼い主達は血相を変えて総出で町中を探しましたが、どこにも見当たりません。 そうこうしている間に町の外に探しに行った人達が帰って来ました。 皆、一様に悲壮な顔をしていました。 案内されたのは、あの湖でした。 「どうしてこんなことに・・・・・・」 「あぁ、あの時約束通りに金貨を渡しておけばこんなことには・・・」 その湖は、まるで町の人々の心を映したかのように、黒く染まっており その上に、まるで金貨を一袋ぶちまけたかのように、たくさんの金バッジが浮いていましたとさ。 めでたしめでたし。 前作の感想でも言いましたが、anko390『壊れてしまったドスまりさの話』は 今一度、練り直してみたいと思います 削除する予定がないのは、悪しからず 読んでくださる方、感想を書いてくださる方、アドバイスをしてくださる方 本当にありがとうございます 過去作 『ふたば系ゆっくりいじめ 300 顔面胡椒』 『ふたば系ゆっくりいじめ 302 壊れてしまったドスまりさの話 』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る コメント欄は賛否両論だな。 私的には、前半だけなら詰まらなかったが、 後半の仕返しがあっただけ楽しめたよ! -- 2018-01-31 23 19 43 「金貨を一袋も貰おうとする欲張りはゆっくりしね!!」 「用がないからさっさと出て行ってね!!ついでにあまあまちょうだいね!」 …言い回しがゆっくりにしか思えないw -- 2014-05-24 16 02 08 元ネタはネズミを溺死させて子供を楽園に連れて行くんだっけ? -- 2013-12-08 03 29 38 ↓×15の意味が全く解らん。ゆ虐サイトで何言ってんだ。 -- 2013-04-08 07 57 25 金貨一袋って金バッジの事かと最初思ってしまった、まぁ結果的に金バッジにはなったんだが 笛吹きの話ってこういう怖い話なのか、知らなかった、後これは面白い -- 2013-01-17 10 29 28 愛でってほんとキチガイばっか どこの※欄みても思うわ てかここの名前がふたば系ゆっくりいじめSSなのに入ってくるって馬鹿なの?死ぬの? -- 2011-12-31 21 22 25 これは・・・・最高のハッピーエンドだね!!! -- 2011-12-31 18 10 34 ユックリンの村人はすべて餡子脳か・・・ カワイソーダナー、アワレダナー(棒読み) -- 2011-08-25 13 47 08 会長ゲスすぎわろたwww -- 2011-03-14 19 53 03 約束を守らない人間共はざまぁww 元ネタだと罪も無い子供達が酷い目に合うからなぁ… 飼いゆには罪は無いけど、ペットが死ぬのと実の子が死ぬとでは比べたら… -- 2010-10-04 18 37 07 支援 -- 2010-09-17 22 22 03 いや可哀想ったって元ネタがアレだし むしろ元ネタのほうが酷いから -- 2010-09-09 14 03 25 腹いせに殺された飼いゆがかわいそう -- 2010-08-12 21 19 21 重度の愛で派はゲス化すんのか? -- 2010-07-11 23 40 16 ハーメルンの笛吹き男のパロディですね。 こんなにしっくり来るとはw -- 2010-07-11 18 16 47 ゆっくり出来たよ! -- 2010-05-23 02 41 26 くだらんつまらんしょーもないwww ゆっくりに恨みがあるなら他のことで解消しろwww -- 2010-05-03 03 11 39 すっきりー! -- 2010-03-01 16 32 54 くだらんつまらんしょーもない ゆっくりに恨みがあるなら他のことで解消しろ -- 2010-01-01 16 40 29
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/693.html
一般道とロードローラー 3KB ・駄文注意 ・本作にはストーリー性がありません ・今回も小ネタの領域を脱しません ・ぱぴぷぺぽー! 一般道とロードローラー ペッパーあき 極彩色の、蠢く一般道。 なんということはない、道路一面に大量のゆっくりが敷き詰められているだけだ。 どうしてこんな事になっているのか? 理由は話せば長くなるが ゆっくりを加工所へ運搬中のトラックが横転してゆっくりが逃げ出したのだ。 集団になって、一心不乱に同じ方向へと移動していくゆっくり。 少しは分散すれば良いものを、 「おさないでね!!」 「どいてね!!」 「おうどんたべたい!!」 などと文句を言い合いながら、押し合い圧し合い道路上を進んでいく。 因みに、ゆっくり達が今進んでいる方向は、来た方向と真逆だ。 勿論この様な事態に、人間が動かない筈もなく。 事故現場に緊急出動したのは ロードローラーだッ! 以下本編 鉄の悪魔が重厚な音と共に、ゆっくり達の背後に迫り寄って来る。 危機に気づいた最後尾のゆっくり達が、先行のゆっくり達を急かすが 最早それは手遅れだった。 集団の中でも最も遅かったぱちゅりーの髪が、 ローラーの下敷きになる。 「むぎゅぅ!!むぎゃぁぁぁぁ!!!はなじべぇぇえ!!!!」 ブチブチッ!という小気味のいい音と共に、根元から柔い饅頭皮が剥がれ クリームを撒き散らしながら転がっていく、1秒後にはペシャンコになった。 「おあぢゅでぃぃぃぃぃぃぃい!!!!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉお!!??」 「まりさはにげるのぜ!!おまえがおとりになるんだぜぇえ!!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉお!!??」 「あたらなければどうということはない!」 「ぞのひどのぶかはいちばんしぼうりつがだがいでじょぉぉぉお!!??」 その断末魔を皮切りに、次々とゆっくり達が圧倒的な暴力に組み敷かれていった。 仲間に突き飛ばされて転んでしまったれいむは、 あんよからじわじわとひき潰された。 「ゆばぁぁぁぁああ!!!やべぢぇぇぇぇぇエン”ッ!!!」 あんよの方の餡子が、一気に頭頂部へと押し寄せ、盛大に爆ぜた。 大混雑の中で自慢のおぼうしが外れてしまったまりさは、 命の危険も省みずにローラーへと突っ込んでいった。 「まぢざのおぼうしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃゆでふ!!」 生き残っても待っていたのは迫害の先にある死だ ここで死んで正解だったのかもしれない。 進行を阻まれ、俊足を活かしきれなかったちぇんは、 尻尾を巻き込まれ、平らになっていった。 「わがらにゃあぁぁぁあ!??はなじでびゅべっ!!!」 まるでアメコミ、相違点は生死だけだ。 ありすは・・・・・・・・・発情していた。 「「「「んほおおおおおおおおお!!!!ありずのあいをうげどt(ブチッ) あ”あ”あ”あ”でぃずのどがいばなぺにべゅぶぇふ!!!!」」」」」」 愛、おぼえていますか? 中には珍しい(というか馬鹿な)行動をとる個体もいたが 「はやくおかーさんのおくちのなかにはいってね!!!」 「「「ゆきゅりー!」」」 れいむたんの中・・・すごくあったかいナリィ・・・ 「ぷくーっ!!これでおちびちゃんたちはあんぜぐゆべぁ!!!!」 言うまでもなく、道路のシミとなっていた。 約三十分程にも及んだ悲鳴のオーケストラは、機会の整備費と加工所の軽微な損失。 そして、道路に大量のシミを残して閉幕した。 これはひどい あれですね、全作通じて殆ど悲鳴ばかりですね。 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 300 顔面胡椒 ふたば系ゆっくりいじめ 302 壊れてしまったドスまりさの話 ふたば系ゆっくりいじめ 308 ユックリンの笛吹き トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 一般道を道路に沿って逃げるって流石に無理あるな。 奴等だって路地裏に逃げるなり、店に隠れるなりするだろ。 高速道路ならまだリアリティーがあった。 アイディアは面白いのに現実的ではないな。想像力足りないな、この作者は。 -- 2018-01-31 23 42 37 DIO「クズなゆっくり共!!殺してやるぞ!!俺のロードローラーの下敷きに慣れ!!」 ブロリー「流石DIO、誉めてやりたいところだ!!」 -- 2014-11-17 18 45 29 DIO様がゆっくり無双してらっしゃる -- 2013-06-14 21 10 11 ロードローラーどうやって持ってきた?汗 ぷちぷち潰すのは楽しいけどさ -- 2013-01-17 14 34 47 案の定感想フォーム内にDIO様が現れてらっしゃる -- 2012-09-26 01 03 56 結構スカッとした、いいお話ですね、ありがとうございました! -- 2012-07-15 16 31 13 ろーどろーらーでっ♪ -- 2012-06-26 10 52 46 ロードローラー出勤まで 5 4 3 2 1 0 グチャッ -- 2012-04-14 00 22 58 wwwww -- 2012-03-23 19 44 46 馬鹿www -- 2012-01-05 21 44 37 THE・WORLD 俺だけの時間だぜ -- 2011-11-18 23 30 20 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!!!! URYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!! -- 2011-11-02 23 07 54 れいむは基本どこでも馬鹿。 -- 2011-01-04 20 59 02 ああ、ゆっくりを殺したい -- 2010-11-13 15 39 33 気分はエンリコ・マクスウェル。死んだゆっくりだけがいいゆっくり。 -- 2010-08-18 15 17 35
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/605.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 276 新製品開発/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2637.html
偏愛 事の起こりはおととしの暮れにまで遡る。 私は下宿先の狭い一室で、やることも無くただ悶々としていた。 大学は冬期休暇。実家からの十分な仕送りでバイトの必要は無し。 その癖に田舎なので遊ぶような場所も無い。帰省する気も起きなかった。 私はたいてい、ベランダに出て煙草を吸うことに時間を費やしていた。 部屋で吸うと臭いがつくので、わざわざ外に出た。 喫煙者でもあの臭いはいやだった。 この地方は雪が降る。 その年末も、結局三回積雪を記録した。 この寒さの中、わざわざコートを羽織ってまで毒を吸い込む私を、他人が見たら笑うだろうか。 そんなことを考えているときに、エアコンの室外機の陰で身を震わせていたのが、その二匹のゆっくりだった。 田舎では珍しくない。 まりさとれいむ。 ありふれたつがいだった。 しかしつがいにしてはまだ幼く、大きさも成体のものではなかった。 何かのわけがあって、群れからはぐれたのだろう。 ゆっくりに交際という概念があるのかはわからないが。 「ゆ……おにいさん、おそとはさむいよ。ゆっくりできるところへつれていってね……」 「ゆっくり……したいよ……」 二匹とも動きが鈍い。とくにれいむの方は乾燥からか肌がひび割れ、髪の先が凍っていた。 ぼうしのあるまりさは幾らかマシなのだろうが、それでも弱っている様に見えた。 私は二匹を部屋に上げ、白湯と、毛布と、チョコレートのかけらを与えた。 ダンボールを使って、押入れの中に簡易的ながらも一応巣といえるものまでこしらえてやった。 ゆっくりたちは満足した様子で、「おにいさん、ありがとうね!」「ゆっくりしていってね!」などと心からの感謝を私に対して示した。 あんなことがあった今でも、私はこの時の行動を、何もかもが全くの善意と慈悲からのものだったと断言できる。 年が開け、すっかり元気になったまりさとれいむは、私の部屋から外に出て、自分たちの食料は自分たちで調達するようになっていた。 たまに「あまあまちょうだいね!」などと、私におねだりすることがあったが、彼女たちは飼いゆっくりとして私に寄生することなく、あくまで野生のゆっくりとして、ある種の誇りを持って生きているようだった。 毎朝、私は再会された大学に通い、ゆっくりたちは餌を取りに外へ出る。 私が帰る頃には、ゆっくりたちは決まってドアの前で待っていて、互いに頬を寄せ合い、私に気づくと「ゆっくりおかえりなさい!」と元気に声を上げた。 今思えばこの頃が一番幸せだったかもしれない。 再び大学が休暇に入ってしばらくした頃、れいむが胎(はら)に子を宿した。 身重のれいむは餌の調達に行けなくなり、まりさだけが毎朝出かけていったが、冬の時期に、一匹のゆっくりが調達できる餌はせいぜい自分の分くらいで、とても足りなかった。 「おにいさん、れいむたちはおなかがすいているよ。あかちゃんたちのためにも、ゆっくりできるたべものをちょうだいね」 れいむの訴えに、可哀想だと思った私は、幾らかの餌を買ってきて与えてやることにした。 するとそれに味をしめたのか、まりさも「まりさはれいむのそばにいてあげなきゃいけないんだよ!」といって、餌を取りに行かなくなった。 私にとって、ゆっくりに餌を与えるくらいのことは、どうということも無かったが、これまで野生の誇りを失わなかった二匹が、次第に怠惰になってゆくような気がして、少し気分が悪かった。 しかしそれも春になるまでのことと思い割り切っていた。 春になって、れいむの身体はいよいよ膨れ上がり、出産は間近となった。 まりさは相変わらず、餌を取りには行かなかった。それとなく外出を促しても、「れいむにさびしいおもいをさせたら、あかちゃんをうめなくなっちゃうよ!」などと言って、逆に私に餌を催促する有様だった。 私はだんだん、まりさに悪い感情を抱くようになっていった。 れいむのお産は、運よく私が休みの日に起こった。 昼頃から始まり、夕方までに全ての赤ゆっくりが生まれた。 私は驚いた。 八匹の赤ゆっくりのうち七匹までが、まりさの形をしていたことに。 私の知る限り、赤ゆっくりは両親それぞれの形をしたゆっくりが、半分半分に近い割合で生まてくるはずだった。 それがここまで偏って、まりさの形をしたゆっくりが大量に生まれてくるとは予想していなかったのだ。 親となったまりさは、自分によく似た赤ゆっくりを見て、有頂天になって喜んでいた。 一方の親れいむはというと、お産の疲労からかぐったりしていた。 無理も無い。 一度に八匹の赤ゆっくりを産んだのだ。 胎生ゆっくりの場合、生まれてくる赤ゆっくりが多ければ多いほど、餡子欠乏症のリスクが高まる。 胎内にあった餡子の塊が、一気に放出されるのだから、餡子を吐いているのと変わりはない。 胎生ゆっくりが減少している一因がそこにあるといわれているが、私にはわからない。 なぜ赤ゆっくりのほとんどが、まりさの形をして生まれたのかも、わからない。 ただ確かなことは、目の前の親れいむが、もうそれほど長くないということだけだった。 「まりさのおちびちゃんたち、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「「ゆっきゅいちていっちぇにぇ!」」」」」」」」 小さなゆっくりたちは眼を輝かせながら、かわいらしい声で答えた。 「れいむ!おつかれさまだよ!ゆっくりやすんでね!おちびちゃんたちはすごくゆっくりした子ばかりだよ!」 返事が無い。 「れいむ?……れいむ、どうしたんだぜ?」 親まりさがれいむに擦り寄った。つられた様に、赤ゆっくりたちも集まってきた。 「まりさ……おちびちゃんたちを……よろしくね……れいむも、おちびちゃんたちとゆっくりしたかったけど……」 そう言って親れいむは死んだ。産道から、赤黒い餡子が流れ出た。 夏になった。 まりさは相変わらず、餌を取りに行かなかった。 「おちびちゃんたちを、きけんなおそとにつれていけっていうの?ばかなの?しぬの?」 赤ゆっくりたちはもうずいぶん大きくなっていた。 人間で言えば小学生くらいに思えた。 「まりさ、おちびちゃんたちはもう立派に育っているんだよ。子供たちに餌の取り方を教えるのはまりさの役目だろう?いつまでもお兄さんにあまえていては駄目だよ」 私は昂ぶってくる感情を抑えつつ、極力冷静に諭すよう努めた。 「なにいってるんだぜ?たべものをもってくるくらいしかのうのないおにいさんは、ゆいいつのしごとをほうきするの?」 「おなかちゅいた!」 「あまあまちょうだいにぇ!」 「とっととよこちゅんだじぇ!」 生まれながらの飼いゆっくりである子供たちに、野生の誇りもなにも無かった。 目に見えて増長し、私に罵詈雑言を投げかけてくる子まりさたち。 ふと、ダンボールの隅に目をやると、子れいむがうずくまっていた。 「まりさ、あのれいむはどうしたの?」 「ゆ?……たぶんあのこはこのおうち(ダンボール箱)がせまいからいやがっているんだぜ!きづいたなら、とっとともっとおおきくてきれいなおうちをよういしてね!」 子れいむは弱っていた。 体力的に劣る唯一のれいむ種である。 私が巣箱に入れた餌は、まりさ種があらかた平らげ、残りカスしか食べられていないのだろう。 このままでは暑い夏を乗り切る前に死んでしまうように思われた。 私はその時、親まりさは気づいていないのだろうかと疑問に思った。 もし仮に、種族の違う子れいむに対して、巣全体からいじめがあったとしたら……。 親まりさのぼうしの上でわめいている子まりさたちもみんなグルになって、子れいむを虐げているなら……。 私にはその子れいむを守る義務がある。そう感じた。 翌日、私は大学の帰りに少し離れた街へ赴き、ペットショップで大型の水槽を買った。 大きな水槽は真ん中に仕切り板がついており、淡水魚と海水魚を同時に飼える仕組みになっていた。 いわばふた部屋ある家のようなものだった。 「ゆゆ!とてもゆっくりできそうなおうちだよ!」 「はやきゅおうちにいれてにぇ!」 「いれちぇね!」 はしゃぐまりさたちを尻目に、私はまず、子れいむを優しく水槽へと移し、一緒に充分な餌を入れた。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ~♪」 ぐったりしていた子れいむが、見る見る生気を取り戻した。 「まりちゃも!まりちゃも!」 「おにいさん!とっととあたらしいおうちにまりさたちもうつしてね!」 私は親まりさを乱暴につかみ、半ば放り投げる様にして、子れいむとは別の部屋に移した。 「ゆぎゅ!いたいよ!ばかなの?」 悪態をつくまりさの上に、七匹の子まりさが降り注いだ。 「いちゃいぃぃ!」 「ゆえぇぇぇん!」 「ゆうぅぅぅ……」 泣きじゃくる子まりさたち。中には頬を膨らませ、威嚇しているものもいる。 私はそれに一切かまわず、水槽の蓋を閉めた。 「ゆゆ?まちさたちのあまあまは?のろまでむのうなおにいさん、あんまりまりさたちをおこらせないでね」 「あっまあっま!」 「あっまあっま!」 「あっまあっま!」 私はにやりと笑って見せた。 「まりさ、一度しか言わないからよく聞いてね?僕はまりさが嫌いなんだ。その小さなまりさたちもね。だからまりさたちにはあまあまはあげないよ。お外にも出してあげない。三日に一度だけ、三角コーナーにたまった臭い臭い生ゴミをあげる。ゆっくり理解したね?」 まりさたちはあっけにとられていた。 「ふざけないでね!まりさはおこったんだぜ!」 親まりさはお決まりの威嚇体勢をとった。 眉を吊り上げ、髪を逆立て、頬を膨らませた結果、一匹の子まりさが圧死した。 「まりざのおぢびぢやあああああああああああん!!!」 慌てふためく親まりさ。 大型の水槽とはいえ親子八匹のゆっくりが入れば超満員だった。 そこで頬を膨らませたのだから、隅に追いやられた子まりさはたまらない。 目、口、産道の全てから、ドス黒い餡子を噴出して事切れた。 「れいむ、お兄さんはれいむが大好きだよ。毎日、選りすぐりのおいしいあまあまをあげるし、お散歩にも連れて行ってあげるから、ゆっくり大きくなってね?」 もちろん、子れいむはおびえていた。 頑丈にできているとはいえ透明な仕切り板を隔てた向こう側で起こった惨劇に、小便をたらして震えていた。 「あらら、駄目だよれいむ。ちーちーはちゃんとおトイレでしようね。この紙コップがれいむのおトイレだからね。今度からはちゃんとこの中にしてね?」 そう言って私は子れいむの側の蓋だけを開き、紙コップを浅く切ったものを水槽の中に入れた。 「お、おにいしゃん、まりしゃたちをゆっ、ゆっくりさしぇてあげちぇにぇ?」 私はこの子まりさに、言いえぬ愛おしさを感じた。 自分を虐待したまりさたちのことを心配するなんて、なんともけなげで、可愛らしいと思った。 「いい、れいむ?まりさたちはゆっくりする権利を失ったんだよ。僕の可愛いれいむをいじめたんだからね」 「ゆゆ……れいみゅはいぢめられちぇないよ!まりしゃたちにひどいこちょしゅりゅじじぃはきりゃいだよ!」 「じじぃのはきゃ!」 「じじぃはゆっきゅりちにゃいでちにぇ!」 れいむの言葉に、仕切り板を隔てた向こう側の子まりさたちも続く。 「れいむ、そんな言葉遣いは駄目だよ?」 私はそう言うと、まりさ側の蓋についている小窓を空けた。 この小窓から、親まりさが出ることはできない。子まりさだけが通れる程度の小窓たった。 私はそこに菜箸を入れ、先ほど私に「じじぃ」と言った子まりさをつまみ、外に出した。 「はにゃしぇ!はにゃしぇ!」 私の手の中でもがく子まりさ。 私はその子まりさの足をガムテープで机に固定した。 「ゆぎゃああああああああああ!!」 「やめてあげてね!まりさのおちびちゃんいたがってるよ!」 「やめちぇあげちぇ!」 私は子まりさのぼうしを取り、その頭頂付近の髪をむしった。 「いじゃいいいいいいい!!まりしゃのきゃみぎゃあああああ!!!」 「こういう汚い言葉を使うゆっくりを、餡子脳っていうんだよ。だから……」 私ははさみで子まりさの禿げ上がった部分を薄く切り取り、むきだしになった餡子脳を刃の先でつついた。 「るるるる!るるるるるる!!るぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!!!」 奇妙な声を上げる子まりさの姿は、実に滑稽で愉快だった。 何か異常な興奮を感じた。それは性的な快楽に類似していた。 つい先程まであれだけうるさく喚いていた他のゆっくりたちも、恐怖のあまり静まり返っていた。 気絶する子まりさが続出した。後からわかったが、このとき見ていた子まりさの何匹かがショック死していた。 私は子まりさが死なない程度に餡子脳をもてあそんで、何事も無かったかのようにぼうしをかぶせ、元の水槽に戻した。 無論、その子まりさの脳はもう、正常に機能していなかった。 口から餡子を滴らせ、小刻みに震え、喋ることはおろか、立っていることもままならなくなった。 「いい?こうなりたくなかったら、汚い言葉を使っちゃ駄目だよ?じゃあれいむ、ゆっくりしていってね!」 それからというもの、この仕切り板を隔てた水槽の中はまさに天国と地獄を一度に眺められる箱庭と化した。 毎日毎日通販で取り寄せた極上の菓子を与えられ、夕方には散歩をし、きちんと掃除された綺麗で広い空間を自由に動き回れるれいむ。 一方その隣では、窮屈な空間の中で足を焼かれ、生ゴミと汚物と死骸の液化した悪臭の中で、足を焼かれて自由を奪われたまりさたち。 時々、しつけのために一匹ずつ、まりさを残酷な方法でいたぶり、恐怖を与えた。 その結果、このれいむは実に従順で素直なゆっくりへと成長していった。 月日が流れてその年の暮れ。 れいむは、どこに出しても恥ずかしくないゆっくりへと成長していた。 粗相をすることも無くなった。リボンには、キラキラとバッジが輝いていた。 まりさたちは二匹に減っていた。 例の親まりさと、成長した子まりさである。 他はみんななんらかの理由で死んだ。 死骸は大学が忙しくなり、私が学食に通いつめ生ゴミをほとんど出さなかった時期に、綺麗に消えていた。 この三匹に共通するのは、全員が無口だということだった。 何か余計なことを言えば、まりさにとっては自分、れいむにとっては姉妹たちが酷い目に遭う。 そのために、ほとんど黙していて、必要最小限のことしか口にしなかった。 私には、れいむが無口であることはあまりうれしくなかった。 もっと人懐っこいゆっくりになってほしいと思うようになった。 「れいむ」 「は、はい」 「お散歩、行く?」 「い、いきます」 といった調子で、おびえきって、まるで出来損ないの軍隊のようだった。 「れいむ、もっとゆっくりしていいんだよ?」 「ゆ、ゆっくりしているよ!やさしくってかっこいいおにいさんのおかげで、とてもゆっくりできているよ!」 「そう?」 私はれいむの側の蓋を開け、れいむを取り出そうとした。 その瞬間、れいむはビクッと身体を震わせ、少し後ずさりした。 「ほら、おびえきっているじゃない。ぜんぜんゆっくりしていないよ?」 「ゆ……ゆっくりしているよ。ほんとだよ」 私は久しく“しつけ”をしていないことに気づいた。 あのもがき苦しむまりさの姿を見たいという欲求を、私は抑えられなくなっていた。 「れいむ、嘘をついたね……」 「ゆ……?」 理由などどうでもよかった。 とにかく、あのまりさのもだえる姿を見たかった。 「やめてね……ひどいことしないでね……まりさの……まむまむ……」 やかんの注ぎ口を、まりさの産道に無理やり押し込む。 コンロに火をつけてしばらくすると、沸騰した蒸気がまりさの身体を膨張させた。 「あぢゅいいいいい!!まりじゃのなががああああああ!!!」 破裂音が響き、まりさの身体は四散した。 体中に餡子を浴びながら、私は体中を快感に打ち震えさせていた。 水槽に目をやると、れいむが口から餡子を吐き出して、死んでいた。 最後の一匹になった親まりさが、何も言わずに、死んだ様な目でこっちを見ていた。 私は水槽に水を注ぎ、その親まりさを水死させることにした。 親まりさは抵抗する気力も無い様子だった。 私も私で、もうこの親まりさを殺す方法をあれこれ考える気力が無かった。 ただ全てを終わりにしたかった。 親まりさは、むしろ安堵の表情で死んでいった。 そして現在に至る。 私は私のしたことが、ゆっくりへの虐待ではないと信じている。 あくまで制裁であり、しつけの為に必要な行為だったと信じている。 まりさたちは裁かれるべき下衆どもであったと信じている。 子れいむの一生は、幸せだったと信じている。 ……しかし、私がゆっくりを飼うことは、もう無いだろう。 おしまい このSSに感想をつける